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一口香【長崎県】

一口香
口に入れると、甘く香ばしい味わいが広がることから名付けられた「一口香」は、中国伝来の干菓子。歴史は古く、唐の禅僧や東シナ海を航海する中国人にとって貴重な保存食だったと伝えられている。今では長崎にとってカステラと共に欠かすことのできない銘菓。小麦粉で出来た皮に黒砂糖、蜂蜜、水飴などを混ぜた餡を詰め、天火で焼き上げる。すると皮が膨張して中身が空洞に。この空洞こそが「一口香」の伝統の技法だ。昭和五十六年、オランダで開催された日本展の茶会の席にて、小粒の一口香が茶菓子として好評を博した。